我が子は現在2歳5か月。特にこれといって教育方針もなく、今のところは毎日元気に過ごしてくれればいいかな、程度にしか考えていません。
一方で、エリートを育成するために「2歳の頃から絵本を毎日10冊読んでました!」といったエピソードもよく聞きますよね。
元教育研究員としても、やはり親の熱意はある程度子どもの学力に関係してくると思います。
しかし、その熱意も方向を間違えると危険なことになりかねません。
具体例で言うと、秋葉原で起きた連続殺傷事件(通り魔事件)の犯人の親もヒステリックな教育ママでした。

私はかつて世田谷区で小学生を対象に塾講師をしていました。
他の校舎と比べるとハイソな地域だったので授業自体はやりやすかったのですが、逆に親にプレッシャーをかけられすぎている子どももよく目にしていました。
今回は、そんな「スパルタ教育」を受けている子どもの危険なサインを語っていきたいと思います。
ただし、申し訳ありませんが指導方法については触れません、というより触れられません。
私も母としてはまだ3年生ですので…。
なので、参考程度にお読みいただければと思います。

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元塾講師は見た!スパルタ教育がもたらす子どもの危険なサイン

テストでお腹が痛くなる

これは受験でよく聞きますよね。脳と腸は意外にも関係していて、緊張やストレスはお腹に悪い影響を与えます。
私が勤めていた塾のテストは点数によってクラスが決まったり、結果が貼り出されたりするようなことはなく、あくまで実力を見るものでした。
にも関わらず、テスト開始前に頻繁にトイレに行く子が。
受験当日ならまだしも、塾の定期テストで体調が悪くなるなんてよっぽどだと思います。
腹痛でパフォーマンスが落ちたら目も当てられません…。

親御さんとの因果関係はわかりませんが、中には小学生でおねしょが治らない子もいましたね。
子どもならあり得ることなので過度に心配をする必要はありませんが、メンタルの影響も考えられなくはないです。

大人の話を聞かなくなる

せっかちでめんどくさがり屋の子にありがちなのが、先入観で「簡単じゃん!」と余裕こいて説明を聞き流していたら失敗するパターン。(私もよくやる)
スパルタ教育を受けてる子はどうも先回りして学習したがる傾向があります。
それ自体は良いことかもしれませんが、その余裕から「知ってる知ってる~」と話半分にしか聞かない習慣がつくのは非常に危険です。
“話を聞く”ことの重要性は過去記事でも触れてるので是非ご覧ください。

知能検査士が教える「子どものIQを高めるために必要なこと」

テーマは一緒でも、課題ごとに前提条件やルールが違うことは多々あります。
内容に関わらず、「まずは聞く」という習慣を身に付けたいところ。

自分よりできない子をバカにする

当時、集団授業かつ机の配置はスクール型ではなくコの字型でした。イメージとしてはクラスというより「班」という感じ。
なので、お友達の作業や回答が見やすい環境でした。
粛々と自分の仕事をこなす優秀な子もいるのですが、中には勉強が苦手な子をバカにする生徒も。
「まだできてないの?」「そんなこともできないの?」と自身の優越感を満たすために心無い言葉を投げつけます。
言われた子は意気消沈するし、私はきつく注意しなければいけないしで散々でした。
恐らくそういう子は「できることに価値がある」と周りから植え付けられた子です。
当然その視点も重要なのですが、少なくとも小学生のうちは「できることに価値がある」ではなく「やることに価値がある」という思想をベースにすべきというのが個人的な考えです。
「できることに価値がある」は裏を返せば「できなければ価値がない」ということですからね…。

カンニングをする

カンニングは結構多かったです。
スパルタ教育というよりは周りの目を気にする子に多いかもしれません。
まあ「親の目」も立派な「周りの目」なので、多少は関係あると思います。

不正は不正解よりも悪いことですが、失敗が許されない子どもたちにとってはやむを得ないのかもしれません。
賢い子の解答を写せば考えなくて済むし、「まだ解けないの?」とバカにされる心配もなくメリットが大きいのでしょう。
私の場合、疑わしいと思った時はその解答に至るまでのプロセスを説明させていました。
やはりわかってる子はスラスラと答えるし、カンニングした子は口をつぐみます。

カンニングが横行すると「見ないでー」とノートを隠す子が現れるのですが、抑止力としてはありがたい反面空気が悪くなりがちでした。
講師仲間と話し合った結果、結局「物理的に見えなくする」が最善と言う結論に。
本当はカンニングがいらないくらい夢中で解いてくれるのが理想なんですけどね(私の実力不足でもある)。

集団式授業は切磋琢磨できるメリットもありますが、スロースターターの子に劣等感を植え付けるというデメリットも。
大人がフォローしても追いつかないこともあり、当時はかなり苦戦しました。

まとめ

私が勤めていた塾の特性上起こりやすかった事象もいくつかありますが、やはり「できて当然」「できなきゃダメ」という過度なプレッシャーは時に悪影響になると思います。
私はお受験・中学受験を経験したことがないので、「結果にこだわるな?そんなん甘いわ!」とお叱りを受けるだろうし、それは事実かもしれません。
ただ、私は上記のような子どもたちを見てきたことで、今の育児のスタイル(=良い意味で適当・子どもの特性を活かす)ができたので、個人的には有益な経験だったと思います。
この経験がなければ、お散歩・食事・お風呂・寝かしつけなど、ことあるごとに「理想の我が子」に近づけるべくガミガミ怒鳴る毎日になっていました。

子どもが100人いれば100通りのスタイルがあっていいと思いますが、今日ご紹介したような弊害も起こり得るということだけお伝えできればなと思います。

ではでは~