実は私、塾講師を1年半、知能テストの検査士を3年していました。
加えて学生時代は学童のバイトも二年半していたので、かなりの数の子どもたちを目の当たりにしてきました。
どれも本職ではないので、「ただのバイトかよ!」とツッコミを受けそうですが、どの組織も非正規雇用でまかなっている現場だったのでその辺はご容赦を^^;

さてさて、今回のテーマは子どものIQ(知能指数)について。
そもそもIQを測る「知能検査(知能テスト)」は発達の遅れがある子どもの指導法を検討するために開発されたもので、通常は健常者には使用しません。
しかし一方で、学力テストだけではすべての能力を測れないこともあり、一部教育機関で健常児の能力を測る手段として使われるケースもあります。
また、テレビでも「IQ200の天才!」とのうたい文句を聞くと、「自分や我が子のIQはどれくらいなんだろう?」と気になる人もいると思います。

知能検査を受ける機会はなくても、人々の関心を集めるIQ(知能指数)。
大前提として、知能テストの問題は公開されません。

というのも、問題が漏洩してしまうと、その問題を解けたときに
「備わっている力で解けた」のか「練習(勉強)したから解けた」のかがわからず、算出されたIQの信ぴょう性がなくなるからです。
当然、正しいIQは前者の場合と考えます。

また、IQ(数値)は生涯大きく変化することはないと考えられています。
まれに「何回も受けているうちに問題を覚えてしまってIQが上がった」なんて話を聞きますが、それは完全に実施者側のミスです。知能検査は短期間に何回も受けてはいけません。

以上から、「知能検査で出題される問題」については当記事では一切触れません。
ただ、IQ・学力向上のためにはある程度共通するロジックがあるので、今回は賢い子の特徴を交えながら私なりの考えをご紹介します。
なお、対象となる年齢は4~9歳までです。
小学校高学年になると、また必要となる能力が変わってくるので、後日触れたいと思います。

スポンサードリンク




子どものIQを高めるために必要な基本姿勢

大人の指示を最後までじっくり聞く

はなまる学習会代表の高濱正伸氏は頭のいい子の定義の一つとして「人の話を聞ける子」を挙げています。
これは知能検査でも重要となる要素で、検査士の指示を聞き逃したり、問題の意味を理解できなかったりするとIQ(得点)に繋がりません。
実際は課題をクリアする能力があるのに、指示を最後まで聞かなかったためにミスをするケースは多々あります。

一般社会も学習もルールがあって成り立っています。
そのルールを身に付けるために、インプットをする力(=聞く力)は絶対に必要です。
話を聞けない子はまず姿勢を正す習慣をつけること、指示を復唱させることを意識するといいでしょう。
また、指示を出す側もわざと声を小さくしたり、キャラクターになりきったり、ジェスチャーを交えたりと子どもの注目を引く工夫が必要となります。
そしてキチンと話を聞けたらオーバーに褒める。この繰り返しが有効です。

回答(作業)は速く、かつ正確に

子どもによって個人差が大きいのが回答や作業のスピードです。
じっくり考える慎重派もいれば、さっさと終わらせたいからと雑に取り組むせっかちな子もいます。
知能検査の設問によっては誤答の数だけ得点がマイナスされるものもあり、せっかちさんが損をするケースも。
一方で、いくら全問正解でもゆっくりすぎると得点が伸びないケースもあります。
もちろんそれは個性なのでいいところは伸ばして欲しいところですが、テストとなると「速く・正確に」が求められます。

・ドリルや作業をダラダラやりがちな子は制限時間を設ける、タイムレースにして日々新記録を目指すなどしてスピードを上げる

・反応や作業が速い分精度が低い子は「ミスの少なさ」「美しさ」などを評価の対象にする

というように、弱点を補強するような取り組みが必要です。
こちらもゲーム感覚や遊びの要素を取り入れるのが成功のコツです。

ダメ元でも答える習慣を

知能検査を実施する中で一番「もったいない!」と思うのが、答えられそうだけど諦めてしまうケースです。
個別式知能検査においては、ダメ元でも回答する子、粘り強い子、口数の多い子の方が有利です。
もちろん余計なことを話してしまって減点になるケースもありますが、基本的には口下手な子よりも表現豊かな子の方が数値としては高く出る傾向にあります。

これはどこで差が出るかというと、人見知りの有無も関係あるのですが

・テストへのやる気
・集中力、体力
・失敗を恐れない心

が大きいと個人的には考えていて、特に3つ目の「失敗を恐れない心」が重要だと考えています。
ですので、指導する側としては、「結果」よりもまず「挑戦」そのものを第一に褒めてあげる習慣をつけたいところ。
結果を第一にすると、よっぽど優秀な子でない限り「間違えたくないから答えない」という消極的な姿勢になりがちです。
子どもが小さいうちは「参加賞」=「優勝」くらいの気持ちで子どもを認めてあげてください。

最後に勝つのは「何事も楽しむ子」

過去の経験から、典型的な教育ママに育てられた「ガリ勉」ちゃんも一時的には結果を出すのですが、長期スパンで見ると「何事も楽しんでやる子」の方が伸びるように思います。
理由はシンプルで「楽しいことの方が頑張れるから」です。

押し並べてIQが高い子は、休憩なしで2時間ぶっ通しでテストしても「楽しかったー!」と笑顔で帰っていました。
どんな課題でもゲーム感覚でできる子はやはり強いです。
そう考えた時に、大人が子どもに教えるべきことは勉強ではなく「世の中面白いことがいっぱいある」ということなのかもしれません。

まとめ

以上が私なりに考えた「子どものIQを高めるために必要な基本姿勢」です。
最初に挙げた「人の話を聞く」なんかはしつけがベースになりますし、他の要素を満たすためにはまず基礎的な体力が必要になってきます。
もし「我が子を優秀な子に育てたい!」という意識がおありでしたら、背伸びをせずにその月齢に合った能力を順当に身に付けていくのが最重要課題です。
いくら幼稚園で掛け算九九をマスターしても、椅子に座っていられないのであれば意味がありません。
そんな子はやがて「努力がものを言う高学年」になることまでには潰れていきます。

体育会のノリみたいですが、小さいうちはやる気・元気が第一です。
大人もまずは肩の力を抜いて、子どもと楽しい時間を過ごすことが第一歩と言えるでしょう。

ではでは、本日はこのへんで!